目隠し取引

昨日は24軒のピンポン営業を行いました。件数としては少なめでしたが、その中でも意味のある出会いがいくつかあり、実りある一日となりました。やはり、数だけでは測れないものが営業にはあります。どれだけ心を込めて訪問できたか、相手とどんな対話ができたか——そういった質の部分が、後々大きな差につながると感じています。
このところ、猛暑が続いており、外回りの営業には厳しい季節です。炎天下の中、立って話すだけで汗が噴き出します。そんな中でも体調管理は最優先。こまめに水分を摂るよう心がけています。水だけでなく、塩分やミネラルの補給も意識しています。身体を壊してしまっては元も子もありませんから、暑さと上手につき合いながら、継続して営業に取り組んでいきたいと思っています。
さて、不動産取引の現場では、時に「物件の内部を一切見ないまま契約に至る」というケースも存在します。たとえば、競売物件への入札がその典型です。この場合、内覧ができないため、資料や過去の写真、登記簿情報など「紙の情報」だけで判断しなければなりません。一種の“目隠し取引”とでも言えるでしょう。
もちろん、そうしたやり方には大きなリスクが伴います。後から「想像と違った」「修繕費が思いのほかかかった」といった事態になることも少なくありません。私自身も、そうした失敗事例を何度か耳にしています。ですので、やはり可能な限り現地に足を運び、建物の状態や周辺環境を自分の目で確かめた上で判断を下すことが、結果的には最も安心で誠実な方法だと思っています。
今後も「現場主義」を大切にし、写真や資料だけでは伝わらない“空気感”や“雰囲気”を肌で感じながら、お客様にとって本当に価値のあるご提案ができるよう努めてまいります。