外国人の方と住居。

昨日は、ピンポン営業はお休みし、別の仕事に取り組んでいました。その中で、外国人の方と一緒に仕事をする機会があり、改めて感じたことがありました。

海外から来られた方の中には、非常に真面目で仕事のスピードも速く、能力が高いと感じる方が多くおられます。特にアジア系の方々とは、文化的な共通点もあり、意思疎通もしやすく感じました。私自身も以前、外国の方とお付き合いをしていた経験があり、一定の理解があるつもりです。

しかし、同時に「生活を共にする」という点では、日本人同士であっても価値観や宗教、生活環境の違いから難しさを感じる場面はあります。それが外国人となると、やはり文化・言語・食事・教育観の違いなど、さらにハードルが上がることも事実です。

相手は、日本に住みたいと思っていたら、在留許可の兼ね合いがあり少しは、自分を殺して日本人に合わせてくれる可能性はありますが、たとえば料理ひとつをとっても、使う香辛料や食材、調理法の違いからすれ違いが起きたり、教育方針についても、もし母国で反日教育を受けていた場合、微妙な価値観のズレが出るかもしれません。こういった違いに日常の中でどう対応するかは、個人の努力だけでなく、制度的な支えも必要だと感じます。

一方で、日本は今、少子高齢化が急速に進み、労働力不足も深刻化しています。そうした中で、外国人の方々を段階的にでも受け入れていくことは避けられない現実だと思います。労働力もそうですが、少子化にも大きく寄与するものと考えます。

特に、「日本人の配偶者等」という在留資格の3年などや、在留資格の「定住者」などの長期滞在を取得する際には、「素行要件」が厳しく問われることがあり、過去の交通違反すら考慮対象になることもあります。そうした国の審査の厳格さがある一方で、在留許可の基準は議論可能のところだと思いますが、これは逆に、ある程度の信頼のおける方が来日されていることの裏付けになるともいえます。(単にビザを持っているだけで合法滞在が保証されるわけではない)

実際に、ピンポン営業で訪問していると、「外国人お断り」というマンションに出会うことがあります。その背景には、文化や習慣の違いだけでなく、例えば「家賃滞納のまま帰国されたら…」という不安も根強くあるようです。

しかし、長期ビザを取得されている外国人の方々は、審査を通過した証でもありますし、適切な説明をすることで、大家さん側の不安を和らげることができるのではないかとも感じています。

私自身としては、外国人の方の事情や希望、そして大家さんの不安や条件の両方にしっかり耳を傾け、双方が安心して暮らせる、あるいは物件を貸し出せる環境をつくっていきたいと考えています。不動産という暮らしの根幹を担う分野だからこそ、「安心」と「理解」をつなぐ橋渡し役になれるよう、これからも努力していきたいと思います。

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